丸紅と全農 中国でコメ販売(NHKニュース)


NHKニュース 2011年1月17日
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110117/k10013452241000.html
大手商社の丸紅と、全農=全国農業協同組合連合会は、日本のコメの輸出拡大に向けて、中国などの富裕層向けに共同でコメを販売していくことになりました。


それによりますと、コメの集荷施設や精米施設などを全国に幅広く持つ全農と、海外に販路を持つ丸紅が提携して、中国などの富裕層向けに共同でコメを販売し、日本のコメの輸出拡大を目指すことにしています。全農は、現在、国内の生産量の40%近いおよそ300万トンのコメを取り扱っていますが、販売力の強化が課題となっています。一方、丸紅にとっては、高い経済成長が続く中国などで日本のコメを販売することで、食料事業をさらに強化するねらいがあります。丸紅の岡田大介常務は、「日本の隣には中国という大きな需要国があり、品質の高い日本のコメは必ず受け入れられる。輸出という大きなところに切り込んでいかないと、今の日本の農業の閉塞感は打破できない」と述べました。コメの輸出では、農林水産省が、先月、中国の食料事業最大手の国営企業と覚書を交わすなど、輸出拡大の動きが活発になっています。

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丸紅と全農、コメの集荷・販売で提携 アジア展開も視野 2011/1/17 日本経済新聞
http://www.nikkei.com/news/headline/article/g=96958A9C93819696E3E5E290E68DE3E5E2E3E0E2E3E38698E3E2E2E2
丸紅と全国農業協同組合連合会(JA全農)は17日、コメの集荷や販売業務で提携すると発表した。全農が集荷、精米したコメを丸紅の流通ルートで販売し、合計の国内精米取扱量を3年後に6割増やす。将来は中国などアジアの富裕層向け輸出にも取り組む考えだ。


コメの国内生産量は現在、約800万トン。全農はうち約300万トンを集荷しているが、販売力が弱いため、自前の拠点で精米し独自ブランドで販売しているのは80万トンにとどまる。ダイエーなど小売り大手に出資する丸紅の販売力を生かし、精米拠点の稼働率向上と販売拡大を狙う。丸紅と合わせた精米取扱量を現在の90万トン強から3年後に150万トンに増やす計画だ。


全農はアジアへのコメの輸出も手掛けるが、量はごくわずか。将来は丸紅の海外販路を活用し、日本米の消費地である中国や欧州、シンガポールに輸出することを検討する。


17日に記者会見した丸紅の岡田大介常務執行役員は「日本のコメは海外でも競争力のある商品。環太平洋経済連携協定(TPP)参加論議が進む中、輸出で販路を広げることで国内農業の生産基盤を強くしたい」と述べた。