新製品ヒット予報 トヨタ13代目「クラウン」に居眠り防止装置、ハイブリッドも投入

muratamika2008-06-22

《新製品ヒット予報》日本経済新聞社 産業地域研究所が注目する商品を、専門家などによる評価委員の予測を総合的に分析しヒット予報を天気図で示します。天気図は「晴れ」「薄日」「曇り」「小雨」「雨」の5種類。


商品名「クラウン」 トヨタ自動車
カテゴリー:自動車  発売日:2月18日(ハイブリッド車 5月6日)
価格:368万−567万円(ハイブリッド車 595万−619万円)
販売目標:月間4700台(ハイブリッド車 月間800台)
サイズ(ロイヤルサルーン、2.5リットル)=全長4870ミリ、全幅1795ミリ、全高1470ミリ/ホイールベース=2850ミリ/エンジン=V型6気筒DOHC/排気量=2499cc/最高出力=215ps/6400rpm/最大トルク=26.5kgm/3800rpm/10・15モード燃費=12.0km/l/車両重量=1590kg


クラウンは、1955年の誕生以来、半世紀以上にわたり日本の高級車をリードする伝統のブランドとして高い評価を得てきた。13代目の新型クラウンは、「安心」、「信頼」といったクラウン伝統の資質を受け継ぎながら、先進の技術を積極的に取り入れた。「日本に最適なクルマ」であるべきことを踏まえ、世界基準の基本性能に日本に軸足を置いた独自の性能を付加するというのが、基本的なコンセプトだ。


クルマを取り巻く環境は変化を続けており、なかでも安全や環境については、社会からの要望がどんどん高くなっているため、優れた走行性能と環境性能を両立するハイブリッドシステムを搭載し、卓越した燃費性能を実現した。4.5リッターエンジン搭載車に匹敵する走りと2.0リッター車クラスレベルの低燃費を両立している。ユニットは「レクサスGS450h」と共用。加速性能は「GS450h」に劣るが、燃費は10・15モードで15.8km/lと10%程度向上させた。


基本性能を引き出す電子制御システムの基盤となる電子プラットフォームを一新。クルマ1台の中に60−70個入っているコンピューターがさまざまな情報を、相互に通信して、次の動きを決定している。各コンピューターの連動性、処理能力を上げることにより、乗り心地を大きく向上させた。また、最も安全に配慮したクルマを目指し、衝突や衝突直前についての安全性追求に加え、ドライバーがいかに事故に遭わないように安全にサポートできるか、という取り組みを進めた。そのひとつである「ナビ協調システム」の中では、高速道路での合流・退出の際や交差点での一時停止の際の運転サポートを実現している。


〜小川りかこの感想〜「日本人のための高級セダンということなのですが、乗り心地は安定感があり快適です。居眠り防止システムや、カーナビと連動して一時停止場所を教える機能など、様々な安全装置には少し驚きました。ただ、どれだけクルマが安全をサポートしてくれても、運転する本人の意識が大事ですよね」


4年2ヶ月ぶりにフルモデルチェンジをしたトヨタ自動車の新型「クラウン」は、1955年に誕生した初代から数えて13代目となるトヨタの主力モデル。半世紀以上にわたって日本の高級車をリードし続けた車に、新たにハイブリッド車を設定することで環境面へのアピールが加わった。クラウンが本来的に持つ快適性や静粛性などをしっかりと進化させると同時に、最新の安全装備を採用して高級車らしい安全性を確保している。居眠り防止やカーナビ連動でブレーキアシストする運転支援システムはこのクラスの車のユーザーには魅力的だろう。


クルマは走行性能を競う時代から、低燃費をはじめとする経済性や環境を競う時代に入ったが、自動車各社の技術的な差異化は難しくなりつつある。そこでさらに一歩進み、「安全」や「運転支援」ということで他社との違いを打ち出す、新たな局面に突入したようだ。累計販売台数が500万台を超えた「クラウン」には根強いファンがいると思われ、新モデルもデザイン、走行性能、各種機能など非常に高いレベルで調和しており人気を集めそうだ。ただ、トヨタとしては、高級車ブランド「レクサス」との住み分けが今後の課題と言えるだろう。


【商品概要】居眠り防止など安全装備が充実
【評価委員コメント】国内ユーザーにとって最高の車
【研究員の視点】レクサスとのすみ分けが課題
製品力:★★★半☆ 販売力:★★★半 ☆商品力指数:160 ヒット予想「晴れ」
日経ブロードバンドニュース http://www.nikkei.co.jp/bb/index.html
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