今度こそ『続ける』ための技術 「日経ウーマン」麓編集長

日経WOMAN編集長 麓幸子、キャスター 池粼美盤


「今度こそ」をうまく続けていくためになにかよい方法はないか?
■「日経WOMAN」の読者アンケートによると、95%の読者が「続けられずに挫折した経験を持っている」と答えている。■続けられなかったものとしては「ダイエット」や「語学や資格の勉強」、「早起き」などの生活習慣に関することが挙げられている。■7割の読者が「続けることは苦手」と回答し、その原因を「意志が弱い」「自分をつい甘やかしてしまう」など自分の意志や性格にあると思い込んでいる。■しかし、続けられないのは決して意志や性格の問題ではないという。


「続けられない理由」は何か?
■専門家によると「続けられない理由」は意志や根性、努力が足りないのではなく「継続の仕方がわからない」からだ。■「継続」とは「行動」を習慣化させること。■「続け上手」な人は、「行動」に焦点を絞り、いくつかのステップを踏むことで自然と習慣化すようにしている。


どのようなステップを踏めば「行動」を「習慣化」につなげられるのか?
■まず「今、続けたいと思っていること」が本当に続けたいことなのかを冷静に見ることが必要だ。■次に、継続したいと思っている行動が「不足分を増やしたい」不足行動なのか、「過剰なものを減らしたい」過剰行動なのかを判断することが大切。■「不足行動」は語学や資格取得のための学習、過剰行動はダイエットなどが当てはまる。■最後のステップは、継続しやすい環境を整えることや、「継続の邪魔をする行動」をうまくコントロールすることが大切だ。■不足行動の場合は継続の動機付けとして「小さなご褒美」を用意するのが効果的。■一方、「過剰行動」の場合は、デメリットをもたらす行動を実行しづらい環境を整えるとよい。


脳は「楽」をしたがる?
■専門家によると「脳」は基本的に怠け者で楽をしたがる存在だ。■脳は「好きなもの」は覚えやすく、「不快なもの」は避けようする。しかし、その特性を理解して少し工夫をすると、続ける力を身につけられるようになる。■「日経WOMAN」8月号では、「10個の脳トレで『続ける自分』になろう!」と題し、脳とうまくつきあうポイントをまとめたので参考にしてほしい。


男女問わず悩みの種"ダイエット"を「今度こそ」続けるには?
■「今度こそ!」と意気込んで運動や食事制限をすると挫折してしまう。■いかに「頑張らないか」がダイエットのポイント。■「お菓子をたべてはいけない」とか「1日20分走らないといけない」など厳しいルールを自分に課すのではなく、例えば「カロリーの低いお菓子を選ぶ」とか「空いた時間にこまめに体を動かす」など「頑張らない」計画のほうが続けやすい。
日経ブロードバンドニュース http://www.nikkei.co.jp/bb/index.html